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書道にみる女性性と男性性

あるお寺で開かれている書道教室に通い始めました。書道の魅力は、忙しい生活の中で、心を静め、無心になって一つの事に集中する時間を持てることです。また、筆を通してメッセージのこもった言葉を自分なりに表現して作品を生み出すという、自分の中のクリエイティビティとつながる時間でもあります。これは、自分の中で心を静めて女性性(静)のエネルギーにつながること、更に自分の男性性(動)のエネルギーとつながり思い切って表現することでもあり、両方を同時に活用して進めていくプロセスだと感じています。最後に、その出来具合が結果として作品に現れるので、その日の自分のエネルギー・バランスが一目瞭然となります。

先日、無意識にもっている自分のエネルギー・バランスについて気づく機会がありました。何枚か同じ文字を書く中で、先生から技術的な指導が入ります。文字の大きさ、筆の入れ方の強弱、左右のバランス、など、その教えは様々です。その日は、めずらしくそうした指導をほとんど受けることがなく、久しぶりに満足のいく出来栄えに、ほっとしていた時でした。

「もっと力を抜きなさい」

突然、背後から声が聞こえました。文字を見て私の状態を見抜いた先生からの一言でした。「力を抜く」…その言葉をかみしめた時に、今の自分にとって最も大事な気付きを受け取ったような気持ちになりました。しばらく経って、再び筆をとった私は、この「力を抜く」ということがいかに難しいかに気づきました。「力を抜く」ためには、完全にリラックスし、そして深く何かを信頼することが求められるようにも感じました。更に何枚か書く中で、力をうまく抜けるようになると、心は研ぎ澄まされ、筆の動きはより自由に大胆になるようにも感じられました。先生は、最後に、文字は整っていないものの、力を抜いて書くことのできた勢いある作品を褒めてくださいました。

「力を抜く」…それはまるで自分の中の女性性のエネルギーとつながる入り口のように感じます。そのことによって男性性の動くエネルギーはより自由に大胆になるのです。「力を抜く」こと。書道に限らず、人生・仕事のあらゆる場面で、思い出すべき起点としたいものです。

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